記憶のメカニズムを理解する

「学習プラン」のページで、合格するためには、何より〔過去問←→教材〕の繰り返しによる復習が重要と述べました。しかし、違う問題であれ同じ知識を学習する復習ほどキツいものはありません。とはいえ、脳の記憶におけるメカニズムを知れば、そうも言ってはいられません。

15歳の学生を対象に、ゲイツという科学者が行った興味深い実験結果が下記のものです。これは、全員が同じ時間で意味のない言葉を覚える実験ですが、学習と復習時間の比率を変え、記憶数の差異を調査したものです。

学習時間と復讐時間の割合による記憶量の差異

学習に費やした時間 復習に費やした時間 記憶した言葉の平均数
100% 0% 65個
80% 20% 92個
60% 40% 98個
80% 60% 105個
20% 80% 137個

ここまで差があるとは驚きですが、同じ時間で学習よりも復習に時間をかけた方が格段に効果的であることがわかってもらえると思います。
さらに、記憶を司る「海馬」の研究者も記憶に関する脳のメカニズムについて、「脳は一旦記憶しても、4時間後には半分程度しか記憶していない」と断言しています。また、忘却した数と時間の関係性を示したグラフを「忘却曲線」といい、この曲線には人により大差はないとも述べています。

では、なぜ記憶力の良い人と悪い人が存在しているのか。それは、単に繰り返し記憶させ脳に情報を定着させているかどうかの違いなのだそう。脳は〝短期記憶〟と〝長期記憶〟の保存場所が違い、短期記憶は忘却曲線どおり数時間後には消去されてしまう。しかし、思い出すなど〝復習〟することで、短期記憶が長期記憶の格納場所である大脳皮質へ記憶されることで、その情報は長期記憶として保存されるのだとか。

この二つの事例により、記憶にとっていかに復習することが大切かをわかっていただけたと思います。記憶は頭の善し悪しではなく、復習するか否かにより定着度が違ってくるということ。こうした、脳のメカニズムを理解すれば、苦しい(?)復習も「合格のため!」と、向き合ってもらえると思います。

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